スクラムはじめました

こんにちは、そろそろ夏ですね。モバイル開発部の長岡です。
モバイル開発部では2月からスクラム開発をはじめました。

 

6ヶ月間やってみて結果どうなったか?

気になるとおもいますので、まず結果からここに記します。

リリース回数が増えました

スクラム導入前後の6ヶ月間で比較したところ、導入後のリリース回数が導入前よりも約1.4倍!に増えました。

リリース回数が増えたということは、開発にスピード感が生まれ、ユーザーへ価値を届ける頻度が高くなったということです。

チーム全員が状況把握できるようになりました

プロジェクト管理ツールを導入したことで開発全体が見える化され、いまどんな開発が動いているのか?それぞれどういった状況なのか?優先度は?次は何をすればいいのか?が可視化され、プロダクトオーナーとエンジニア全員が状況把握でき、スムーズに開発を進められるようになりました。
(プロジェクト管理ツールには「Backlog」を使っています)

エンジニア間の会話が増えて技術的な情報を共有できるようになりました

デイリースクラムやレトロスペクティブで、エンジニア全員で集まって情報の共有や議論する機会が増え、内部のつくりがこうなっていた、こんないい解決方法があった!、こんなとこでハマった・・など、ナレッジを有効活用しやすくなりました。
(あとみんなで技術に関すること話すのってシンプルに楽しいですよね)

 

それまでどうだったか?

管理の部分

スクラム導入前はスプレッドシートで開発項目や優先度を管理していて、管理できている風ではあったのですが、優先度や進捗状況が把握しづらいという課題がありました。まずはその部分を解決したいと考え、比較的シンプルで直感的につかいやすい「Trello」をスクラム導入前の数ヶ月使ってみました。新しいツールの導入には学習コストも発生しますし、抵抗感も少なからずあるかなと考えたからです。
プロダクトオーナーも「Trello」を使っていくうちに優先度や進捗状況が見える化され慣れてくると、だんだんと「これじゃ物足りない」という声が聞こえるようになってきました。そこでより詳細にチケット管理できて見た目も堅苦しくない「Backlog」へ移行しスクラム導入に備える、というように段階的に準備を進めていくことでスムーズにスクラム開発の環境を整えることができました。

開発の効率化の部分

弊社では14種類のモバイルアプリを運用しているのですが、各担当のプロダクトオーナーから直接エンジニアに対して開発依頼していくようなスタイルで行っていました。プロダクトオーナー間で開発スケジュールや状況の共有はしていたものの、開発と開発の間にエンジニアが待ちの状態になることが多く、効率的な開発ができていませんでした。
この点について、1週間スプリントで毎週プランニング→開発のサイクルを繰り返していくことによって、待ちの状態になることなく開発にリズムが生まれてきたことがリリース回数というわかりやすい数字に表れてきたのではないかなと考えています。

 

どうやったか?

スクラムについては「SCRUM BOOT CAMP THE BOOK」という書籍を全員で読んで共通理解をつくってから、その内容ベースで進めていきました。ただ全くそのままというわけではなく、フルリモートで参画いただいているエンジニアもいて稼働日もバラバラだったこともあり、スクラムイベントを開催する曜日や時間帯については弊社の体制に合わせてアレンジしていきました。
あとは、とにかくやってみる!でした。スクラム経験のあるエンジニアもいましたので当時のことをヒアリングして取り入れたり、やっていきながら日々のデイリースクラムやレトロスペクティブでやりづらさや改善したいことをプロダクトオーナーとエンジニア双方にヒアリングして改善策を考え、それを即時適用させていく、ということを繰り返していくことで少しずつスムーズにスプリントを回せるようになっていきました。

 

今後どうするのか?

スクラムを導入したことによって、まだまだ改善の余地はあると感じていますが、まずは足元を固めることができたかなとポジティブな印象を受けています。
その部分は引き続き改善を図っていきながら、よりユーザーへ価値を届けるための開発&運用プロセスづくりにチャレンジしていきます。